テニスはダイエットになる?テニスの消費カロリーやテニスをやることによる身体的な効果を解説

テニスはダイエットになる?テニスの消費カロリーやテニスをやることによる身体的な効果を解説

テニスは幅広い世代の方々に愛されています。テニスはポップなイメージが強い反面、その実は全身をくまなく使って、ときには激しいラリーになることもあるなど、運動量としては比較的多めのスポーツといえるでしょう。そうした全身を動かすスポーツであれば、「テニスをやれば痩せるのでは」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。

今回はテニスをやると消費カロリーはどれくらいなのか、ダイエット効果はあるのかなどを解説していきます。

テニスをするにはどういった力が必要?

テニスには、どういった力が必要となるのでしょうか。

まずは、プロのテニスプレーヤーたちの激しい攻防を見るとわかるとおり、「瞬発力」です。瞬発力とは、その名の通り瞬間的に出す力のことで、スピードやパワーを極めて瞬間的に集中して発揮する能力をさします。これはテニスをする上でかなり重要になってくるポイントで、瞬発力がなければ相手の激しいサーブやスマッシュなどを受けきれません。

しかし、瞬発力だけあればいいというわけではありません。テニスの試合時間は基本的に長いので、長い時間安定してストロークを続けられる「持久力」も求められます。これもテニスにおいては大切な力で、長いラリーになってしまった場合に、先に折れるのは持久力がない方です。

そして、コートを縦横無尽に駆け巡る基礎体力、スマッシュやサービスエースでの高いジャンプ力、しっかりとした体幹など、テニスに必要な力というのは実に多種多様であり、一筋縄ではいかない「総合力」を問われるスポーツであることがわかります。そうした力が及ばず、相手についていけずにいいように翻弄されてしまうと、ほぼ負けるといっても過言ではない、厳しい世界です。

テニスの運動量とは?

テニスは、世間でイメージされているほど楽なスポーツではありません。本気になればなるほど、熱中すれば熱中するほど、体力的には非常に厳しいものとなります。そのため、運動量も意外と多くあります。

カシオ計算機が展開している、さまざまなものの基準値を計算できる「Ke!san」というサイトでは、テニスを続けるとどのくらいのカロリーを消費するのかを割り出せます。基準としては「厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準2013」を参考に算出しているといいます。

上記サイトをもとに、たとえば体重70キログラムある人が、テニスを一般的な練習時間である2時間行なったと仮定した場合、その消費カロリーは、ダブルスで662キロカロリー、シングルスで1073キロカロリーと算出できます。もちろん、シングルスとダブルスでは運動量が違い、すべてを1人の力でこなすシングルスの方が、2人でチームワークとして行うダブルスよりも消費カロリーは大きくなります。

400キロカロリー~500キロカロリーはマクドナルドのハンバーガー2個分に相当しますので、その倍の消費カロリーを誇るテニスは、結構な運動量であることがわかるのではないでしょうか。

テニスの運動量を他のスポーツと比べるとどうなのか?

それでは、テニスの消費カロリーをほかのスポーツと比較するとどのようになっているのでしょうか。

スポーツ別のカロリー消費量を比較すると、圧倒的にトップに君臨するのが水泳(クロール)です。全身運動であり負担の大きい水泳は、ダイエット効果も高いとよく話題になっています。水泳(クロール)の消費カロリーは、1時間あたり1,000キロカロリー~1,200キロカロリーなので、テニスのシングルスのおよそ2倍に相当します。テニスの1時間あたりの消費カロリーはシングルス537キロカロリー、ダブルス331キロカロリーです。

次いで、水泳(平泳ぎ)が1時間あたり600キロカロリー~700キロカロリー、その次にバスケットボールやサッカーの、1時間あたりおよそ450キロカロリー~550キロカロリーがだいたい上位クラスです。テニスは、シングルスとして考えた場合は、バスケやサッカーと同等の消費カロリーということになります。バスケやサッカーはスピード感のある激しい球技という印象がありますが、テニスはさりげなくそれと同等に運動しているスポーツです。

テニスをやることでダイエットになる理由

以上のように、純粋なカロリー消費量で考えれば、テニスはスポーツ全体の中でも上位、バスケやサッカーと同等に位置するといえます。それでは、テニスがこのようにカロリーを消費し、ダイエット効果が高いとされる理由とは一体何なのでしょうか。

有酸素運動と無酸素運動を両方行える

テニスは、あまり意識されていませんが全身を使うスポーツです。頭の先から足の先まで、すべてを駆使して合理的に体を動かすことが求められます。

先程も説明した通り、テニスには「瞬発力」と「持久力」が求められます。基本的には、プロの試合など本気の戦いを行っている場合は、一瞬の隙が命取りになる、ここ一番で強いレシーブを出せば相手を翻弄できる、といったように短期間に激しく動き、筋肉を刺激し負荷をかける「無酸素運動」が基本です。

ただし、テニスは必ずしもプロの実力が求められる試合だけではなく、練習や趣味で行うテニスなどではゆったりとラリーを続けたりします。ここで「ゆったりと」した状態を長く続けることが、今度は「有酸素運動」として生きてくるのです。

筋力トレーニングなど無酸素運動で、筋肉を刺激し鍛えることも大切であると同時に、こうした有酸素運動も積極的に取り入れられるのが、テニスがダイエットになるとされる大きな理由のひとつです。

個人競技なので自分のペースやレベルに合わせて継続可能

テニスは、個人競技であることが非常に大きなメリットとなります。個人競技であるぶん、他人に合わせて無理する必要がなく、自分のペースで長く継続できます。

ここでは「長く継続できる」というのがポイントで、無酸素運動で筋肉を追い詰めるだけでなく、壁に軽くボールを打って跳ね返ったボールを打ち返す「壁打ち」や、同じくらいのレベルの人とゆったりとラリーするというのも十分練習になるので、ゆるく楽しく、長く継続できるのです。それが有酸素運動として活きるので、ダイエット効果があるといわれています。

あまり無酸素運動に集中しすぎると、筋肉がつきすぎて重くなるいわゆる「筋肉太り」をしてしまうので気をつけましょう。必要以上に体重を重くすると、今度は膝に強い負担がかかり、怪我の元となります。

まとめ

以上、「テニスはダイエットになるのか」ということをテーマに、テニスがどういった力を使うスポーツなのか、消費カロリーはどれくらいか、テニスを行うことによるダイエット効果も交えながら、一通り解説してきました。有酸素運動、無酸素運動ともに発汗が促されることもダイエットにとってはメリットで、新陳代謝が促されデトックスにもなります。

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